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ボローニャの柱廊にて ７「ソフィア・ローレンは今も・・・」（週刊上田 2004年5月1日掲載） 週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。 |
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再びテレビの話。 テレビのコマーシャルは、自動車の宣伝が多く、日本車のコマーシャルもしょっちゅう 出てきます。 そういえば、日本では一時期自動車のコマーシャルの背景にイタリアがよく使われていました。 こちらの人は、車だけでなく町でもよく目にする電化製品やカメラなどが日本製だと知っているようです。 現在、イタリアのRaiという放送局は、開局50年を記念して、50年間の思い出の番組を放映しています。 先日、テレビのステージ・ショウに″ナマ″のソフィア・ローレンが出演し ていてびっくり。 さすがに 老いは隠せませんが、堂々 としていました。 彼女を映 画で初めて観てから30年以 上が経ち、相手役を演じて いたマルチエロ・マストロ ヤンニは先年亡くなってい ます。 往年のイタリア映画はど こか胸に染みるいい映画が 多く、忘れられない作品が いくつもあります。 その影 響で、後年私は美術だけで なく、心がイタリアヘと向 いていったのです。  テレビでは日本のアニメ
ーションをたくさん放映し
ています。たとえば「ドラ えもん」「とっとこハム太 郎」「ドクタースランプア ラレちゃん」など。 人気も 高いのだそうです。 ほかに も日本と似た番組が多いで す。 しかし、冬なのに女性の 司会者は露出度が高く、思 わず目が釘づけになります。 こちらの国民性なのでしょ うね。 イタリアの若い女性の多 くはスタイルがよく（前後 左右にボリュームがある）、 首・背・膝をピシッと伸ば して大股でさっそうと靴音 を響かせて歩く姿がかっこ いいのです。 かつて彫刻を学び始めた ころ、イタリアの彫刻家マ リノ・マリーニの女性像に 魅了され、日本人のモデル を見ながら真似て作ろうと しましたが、うまくいきま せんでした。 それもそのはず。こちら の女性はⅩ脚のところまで、 まさにマリーニの彫刻その ものなのですから…。 |
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