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ボローニャの柱廊にて 2

年をとっても学ぶぞ! ・・・と
(週刊上田 2004年2月7日掲載)
週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。

 夜霧に厚く覆われ、町の 姿が見えないボローニャに 着きました。行けども行け ども大きな通りと建物。こ れまでのシエナに較べ、田 舎と大都会といった違いを まず感じました。

 私たちは 町の中心から離れた所にア パートを借りました。
 明日1月6日は、″ベフ ァーナ″で、魔女の日とい う祭日です。イタリアでは 日、祭日はレストラン以外、 商店がほとんど休みになっ てしまいます。そのため、 到着したばかりでしたが、 これから暮らすための必要 な雑貨や食料品を求めに、 夜8時半まで開いている1 km程先にあるCOOPのス ーパーマーケットに、歩い て行きました。

 そうそう、まだ述べてい ませんでしたが、私は何故 ここボローニャまではるば る来てしまったのか。ソー セージを食べるためではあ りません・・・。
 ボローニャ 大学にあるアカデミア(美 術学校)で彫刻を学ぶため です。
 10年程前の初めてのイタ リア旅行でボローニャ大学 の先生に偶然出会い、勧め られたことと、その後、日 本の文化庁の50代以上の芸 術家の海外派遣の制度を知 り、ボローニャで学ぶこと を申し込んで、試験を受け てきました。
 残念ながら、国費による 派遣は叶わなかったものの、 受け入れ先のアカデミアか らは3人の教授がようやく 許可をしてくれたので、滞 在期間を短くして、約一ヵ 月半の予定で短期留学する ことにしたのです。自分に とってはこんな機会は、も う二度とないと考えたので す。短期間でも、若いとき から憧れていた本場で、美 術を学べることは幸せに思 います。

 ボローニャは世界最古の 大学都市でもあり、世界中 から多くの学生が集まって きます。そんな若い人たち と共に学ぶのもよい刺激に なることでしょう。
 同行している女房は、語 学学校に入り、イタリア語 を勉強する予定です。
 私は若いときの不勉強が たたり、このまま終わって しまうのかと思い続けてい ましたが、その借り(?) をこの年齢で、少しは返そ うと願っているのです。そ して、その後の人生に生か していかれればと思ってい ます。

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