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ボローニャの柱廊にて 8

「町は歴史とアートだらけ・・・」
(週刊上田 2004年5月掲載)
週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。

 ルネサンス期の彫刻家、 ニコロ・デル・アルカのテ ラコツタによる迫力あるマ グダラのマリアなどの群像 に魅せられて以来、このボ ローニャに何度か足を運ん できましたペまた珠玉の現 代作家・モランディの美術 館も市役所のなかにありま す。

 芸術だけでなく、ボロー ニャには歴史的な遺産がた くさんあります。
 世界最古の大学では、11 世紀にローマ法王の反対を 押し切って人体解剖を行い (その教室を現在も見学で きます)、進取の気鋭にあ ふれた町だったようです。
現在も自由都市のプライド を引き継ぎ、人びとは何か ことがあると町の中心にあ るマジョーレ広場に集まり ます。

 70年代には都市政策を変 え、「保存は革命である」 をスローガンに、古い都市 を保存・再生して都市の成 熟期を実現しようとしてき たそうです。

 イタリア一の文化都市を 自認し、さまぎまな分野で トップを切っていると聞き ました。世界的な見本市も 年中催されています。

 1月末に見たヨーロッパ で最大規模という美術見本 市では、「えっ、こんな作 品が出ているの!?」という くらい歴史的な作品や、現 代のものが並び壮観でした (見本市会場の建築設計者 は丹下健三氏)。

 ボローニャは生協運動発 祥の地としても有名です。

 古い建築物にはいたると ころに石の浮き彫りがあり、 中世からのフレスコの壁画 や天井画にあふれています。
町を歩くだけで、芸術のな かにいるようです。

 古い美術品を取り扱うお 店も多くあります。商店内 外の装飾だけでなく、家庭 のインテリアにと、アンテ ィーク・現代を問わず美術 品を購入しています。

 市立劇場ではコンサート などが開かれ、以前から生 で聴いてみたかったアンド レア・ボッチェリ出演のオ ペラに出くわすことができ ました。

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