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ボローニャの柱廊にて 10

「街角の話題から 1」
(週刊上田 2004年7月24日掲載)
週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。

今回は、箇条書き的に街 で拾った話題を述べてみま しょう。
★「長野から来た」と自己 紹介すると、かなりのイタ リア人はナガノを知ってい る、と答えます。数年前の 冬季オリンピックによるも のです。スキーで活躍した、 アルベルト・トンバ選手が ポローニャ出身だそうです。
★「コムーネ」という言葉 をイタリアではよく耳にし ます。役所という意味もあ りますが、各自治体という ことです。イタリアでは日 本のような序列的な「市町 村」ではなく、都市国家と しての歴史が長かったこと からか、どのコムーネも″対 等″です。ローマのような 大都市でも、千人の小さい 村でも、コムーネとして同 じ立場であり、どの村の人 も自分の村に誇りを持って、 生きいきと生活しています。
 イタリア人はしつこいく らいに、自分の出身地を自 慢しますし、人にも尋ねま す。サッカーにも表れてい ますが、愛郷心が強いので す。愛郷心とは決して押し つけられて育つのではなく、 郷里の美しい風景や歴史的 な町の姿、心に残る食べ物 (マンマの味という)、そし て家族や周りの人々との楽 しい思い出などで、自然と 醸成されるものなのでしょ う。イタリア人の暮らしを 見ていて、そう思います。 愛国心も然りですよね。
★イタリアは女性を大事に するお国柄ですので、どこ でも女性優先です。さすが にマリア信仰や騎士道精神 があった国ですね。それ故 か女性が強そう…。
 こちらでは男女はそれぞ れ半人前で、カップル(夫 婦とは限らない)でようや く一人前と考えているよう です。ですから、互いに協 力しています。男性がスー パーや商店で買い物をして いる姿もよく見かけます。
 パーティなどにどちらか を招くと、もれなく相手も ついてくる、といった感じ です。「夫婦」は信頼されや すいので、私たちも随所で 助かっているなと感じます。

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