[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
ボローニャの柱廊にて 9「やっぱりソーセージは食べなきゃ」(週刊上田 2004年7月17日掲載) 週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。 |
食の国に来たら、やはり食の話をしなくては。 食事は、食材を買ってきての自炊がほとんどでした。 パスタやハム・ソーセージ、チーズや完熟野菜が主な食材です。 それぞれ数え切れないくらいの種類があり、どうやって食べるのだ ろうと思うものもあります。 そんなときは知人に尋ねます。イタリアの食べ物で日本人の口に合わないものは、 まずないと言っていいくらいです(オリーブオイルが苦手の人は別ですが)。 有名なポロー二言・ソーセージは、小さくても直径 20cmはあり、大きいものになると40cm余もあります。 お店で薄くスライスしてもらいます。 肉は、牛・豚・鶏だけでなく、ウサギや鳩、そのほ かの鳥など実に豊富です。 魚も新鮮で、宗教的に魚の日というのもあります。イカやタコも好まれます。 パンはトスカーナや南の土地に比べ、生地がきめ細かいようです。 リゾットもよく食べられているようです。 ボローニャ名物の「トルテリーニ」は、なかに肉やチーズ・野菜などが入って リング状になっています。 チーズの種類は信じられないくらいあり、それぞれ「ボーノ、ボーノ! (おいしい、おいしい)」です。 隣町のパルマもグルメの町。 そこの大手の食品会社に不正があったとかで、社長が捕まったというニュースがありました。 そんな訳で中田選手がパルマからポローニャのチームに放出されたとか。 イタリア料理のほかに、独特の赤い提灯ですぐわかる中華料理店も多いし、 マレーシアやインド料理店もあります。日本料理店はあ まり見かけません。 イタリア人と話すと、圧倒的に食べ物の話題が多く、幸せな国だなあと思います。 それぞれ蘊蓄を傾け、微に入り細に亘って好き嫌い論を展開するのです。 かつて中田選手が初めてイタリアに来たときの記者会見で「オ・ファーメ(私 はお腹が減ったから、もうおしまいにしよう)」と言ったことからもわかるように、 この国では″食欲″が何にも増して優先されるのです。 |
前へ 次へ |