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ボローニャの柱廊にて 3

ボローニヤの町は・・・うっ、寒い!
(週刊上田 2004年2月28日掲載)
週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。

 朝、起きて外を見ると一 面まっ白! 信州の雪景色 とは違う霧と霜。町全体が 石畳と石やレンガの建物な ので、この時期、底冷えが して、足腰にビンビンと寒 さが伝わってきます。
 イタリアを常春や常夏のように 思ってらっしやる方、ちょ っと違うようですね。それ に北と南では、またかなり 異なるようです。

 ポローニャは古代より交 通の要衝として発達しまし た。
 町の中心部は歴史の積 み重ねで、エトルリア、ビ ザンチン、ロマネスク、ゴ シック、ルネサンス、マニ エリズム、バロック・・・など さまざまな時代様式の建築 物であふれ、とくに眼をひ くのは、この滞在記のタイ トルにもしましたポルティ コと呼ばれる中世期のアー チ型の「柱廊」です。

ポルティコを歩くおばあさん  数階建ての建物の前に、 たとえて言うと日本の雪国 で見かける雪除け用屋根の ついた廻廊が延々と続いて いるのです。
 その大きさ(高さ)と豪華さは他の町 には見られないものです。

 それ故、ボローニャの町の 大きな特徴と もなっていま す。
 そのポル ティコを歩い ていると、11 世紀に創立さ れたボローニ ャ大学の学生 が逍遥していただろうと空 想します。
 実際には、冬の 寒さをしのいだり、夏の暑 い陽射しを防ぎ、職人の仕 事場の軒の延長ともなって いるのだそうです。

 さらにこのボローニャは ポー川流域の愚かな穀倉地 帯にあり、小麦やぶどう栽 培、牛や豚の飼育も盛んで、 ハムやチーズなども有名で す。

 また商業、産業の中心で もあり、年間を通して、さ まざまな見本市も開催され ています。近年は、世界絵 本コンクールも行われてい ます。

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