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ボローニャの柱廊にて １１「街角の話題から 2」（週刊上田 2004年8月21日掲載） 週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。 |
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前回に続き、箇条書き的
に街で拾った話題を。 ★イタリアでも日本と同じ ように少子化が進んでいま す。ただ、年金制度が日本 と少々違うこともあります。 歴史的に他民族に支配さ れたり、混血が多いことも あってか「イタリアの歴史 ・文化や生活習慣を守って くれさえすれば、誰が歴史 を受け継いでくれてもいい とすら考えている」…と聞 いたことがあります。 しかし、近年やはり年金 に響くとみえ、政府は第2 子から出産費用として何十 万円かの補助金を与える政 策を打ち出したそうです。 けれど、なぜか1年限り のものだとかで、若い夫婦 たちは「そんなことでごま かされないぞ」と冷ややか なのだそうです。 
★老人は元気！ どの町で
もお年寄りは広場や道に大
勢集まって立ち話をしてい
ます。それぞれおしゃれで、
おしゃべり好きで人懐っこ
いのです。一見険しい顔つ
きをしているようでも、あ
いさつをするとニコツと笑
顔が返ってきます。★第5回で個人商店が大変 機能していることを述べま したが、同時に郊外には大 型店舗があり、人々で賑わ っています。なかでも人気 なのはスウェーデンの家具 やデザインの「IKEA」で す。 センスがよくて、 気の利いたデザイ ンの日用品が安く 手に入るのが、若 い人たちに魅力的 なのでしょうね。 ★バスの車窓から見える広 告看板やテレビの宣伝で 「ウルティーモ・サムライ」 が目につきます。ハリウッ ド映画の「ラストサムライ」 です。こちらでの評判がど うかはわかりませんが、日 本の古い文化に対しての興 味はあるようです。アカデ ミアで学ぶ女子学生が、彫 刻でサムライを作っていて ピックリしました。武者像 や神道など、異文化として 関心を持つ人もいるのです。 そういえば、テレビや新 聞のイラク報道を見ていて、 自爆テロのことを「カミカ ゼ」と呼んでいるのに驚き ました。ほかの国でもそう なのでしょうか。 |
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