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ボローニャの柱廊にて 5

ユーロになって物価が上がった!?
(週刊上田 2004年4月3日掲載)
週刊上田に連載されたものを、許可を得て掲載しています。

   イタリアはヨーロッパ統合後(EU)、通貨がユーロ(イタリアではエウロと 呼ぶ)になりました。
だいたいコーヒー一杯が約1エウロ、即ち130円くらいでしょうか。

 しかし2、3年前に較べて全体的に物価が急騰したように感じます。
地元の人に聞くと、「エウロになったから」と言います。

 かつては食材や雑貨、交通費などはとても安く、日本の比ではないと思ってき ましたが、以前より2倍は上がったんじゃないかと思うほどです。
リラの時代が懐かしくなります。

 イタリアは基本的な生活に関するものは大変安く(われわれにとってはあり がたい)、逆に高級品やぜいたくな物はとても高いのです。
それこそお金のある人はそれなりに、ない人もそれなりにと個人に合った 暮らしができるお国柄に見えていたのですが、これからどうなってしまうのでし ょう・・・。

 それでも町の通りに面したアパートの1階にある個人商店は、人々でにぎわっ ています。
この国はCOOPのような大きなスーパーやデパートもありますが、 何といっても個人商店が中心です。
しやべることが好きな国民性ということもあるでしょう。小さな店がとても機能しているのです。
現在の日本とは大いに異なる点ですね。それぞれの店の商品が他の店や他の町に ないものばかり。
飾り方や見せ方が洒落ていて、美しく楽しいこと。だからこそ店をのぞき歩く散歩が楽し いのでしょうね。

 雑貨などは定期的に立つ、広場での″市″で求めました。
ボローニャの町の中心の8月8日広場に100以上の屋根付き屋台が並びます。

 この広場は毎週金、土に市が開かれ、安めの洋服や靴が売られています。
このところは先のやたらとがった女性用の靴が目立ちます。 歩くときつまずかないのかしらん・・・。

 郊外に住む私たちのアパート近くの小さな広場にも週に一回、ミニ市が立ち、 それも重宝しています。
でも気をつけないと、以前安くてもすぐほどけるセーターを買ってしまったことが ありました。

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■羽田さん夫妻のスライド&トーク 盛況■

 すみれ屋
 東御市のすみれ屋で羽田龍史・純子夫妻によるスライド&トーク「ボローニャ の柱廊にて」が、3月17日 に行われました。

 イタリアの土産話を楽しみにしていた人たちで、会 場は盛況。
夫妻は本紙連載よりひと足早く、さまぎま な話題をスライドとともに 紹介しました。

 まずは、連載のタイトルにもなった柱廊(ポルティ コ)から。世界最古の大学と言われるポロー二ャ大学 ができ、大勢の大学生の宿舎を作るため、2階に張り 出した建物が始まりという柱廊。
つなげると50数kmに及ぶボローニャ名物は、れんがや木などさまぎまな素 材で作られていて、まさに「美術品」。

 好奇心旺盛のふたりは、チーズ店・アイスクリーム店・市場などいろいろな場 所に出没。潜在中にはカーニバルにも遭遇したそう。

おまけとして、サッカーの中田英寿選手の住むパロマも紹介。

 2時間たっぷり、会場はボローニャ気分を満喫しました。

 <週刊上田 編集部>   

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